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「愛犬がドッグフードを食べなくれない」「ドッグフードの添加物が心配」などの理由で、手作りご飯にチャレンジする飼い主さんが増えています。
手作りご飯は「食いつきが良い」「水分補給ができる」などたくさんのメリットがあります。
しかし、中には「犬の手作りご飯はよくない」という情報(デメリット)があるのも事実…。
今回は犬の手作りご飯のメリットとデメリット、与える時の注意点などを知り、愛犬に自信をもって食事を与えられるように解説します。
この記事でわかること
- 手作りご飯がよくないと言われる理由
- 手作りご飯のメリット
- 手作りご飯を与える際の注意点
- 手作りご飯に自信がないときにおすすめのご飯
犬の手作りご飯がよくないと言われる理由(デメリット)
一昔前、犬にはドッグフードを与えるのが常識でした。しかし、現在では犬の手作りご飯に関する本が多数出版されるなど、手作りご飯を与える方が増えています。
それにもかかわらず、「犬の手作りご飯がよくない」という情報を目にします。
なぜ手作りご飯はよくないの?とってもおいしいのに‥
犬に手作りご飯がよくないと言われる理由は以下のようなデメリットがあるからです。
- 栄養バランスの調整が難しい
- 食べさせてはいけない食材を使ってしまう可能性がある
- 長期保存ができない
- 調理に時間と手間がかかる
犬に手作りご飯を作るとき最も難しいのが栄養バランスの調整です。
そもそも栄養バランスが重要視されるようになったのはアメリカの団体「AAFCO(アーフコ)」により「犬に必要な栄養バランスの基準」が作られてからです。
この基準をもとに作られた総合栄養食(ドッグフード)は犬に必要な栄養素やカロリーが適切な量含まれており、手軽に犬に与えることができます。
一方、手作りご飯は食材1つ1つの栄養素やカロリーを計算し、栄養バランスを調整しなければなりません。
手作りご飯を作るときは犬に必要な栄養素やバランスなどきちんと勉強して愛犬の健康を守りたいですね
人間にとって健康に良いと言われている食材でも、犬にとっては有害な食材がいくつかあります。
中には中毒を起こしてしまうような食材もあります。
犬に食べさせてはいけない食材は後に詳しく紹介しますので、愛犬に手作りご飯を作る際には注意が必要です。
総合栄養食であるドッグフードは水分量が少なく、保存料が含まれているため長期保存が可能です。
それに比べ、手作りご飯はウエットタイプで保存料は含まれておらず、長期保存には向きません。
冷蔵する場合は2日以内に、冷凍する場合は1~2週間程度を目安に食べ切るようにします。
そのため数日に1回もしくは毎日作り続けなければなりません。
手作りご飯は栄養バランスのよい食材を選び、食べやすいようにカットしたり、やわらかく調理したりと時間と手間がかかります。
ただし、毎食作るのが大変な場合はフードプロセッサーを使ったり、作り置きを上手に活用することで時短になります。
犬の手作りご飯のメリット
ここまでは手作りご飯のデメリットを紹介してきましたが、実は手作りご飯には愛犬とって以下のようなメリットがたくさんあります。
- 食べることが楽しくなる
- 新鮮・無添加なご飯を与えることができる
- 食事から水分を摂取できる
- アレルギー対策ができる
- 健康状態に合わせて作ることができる
手作りご飯は食材そのもののおいしさが引き立てられ、食いつきが良くなります。
実際、私の愛犬も手作りご飯を与えるようになってからよく食べるようになりました。
今までおやつにしか興味がなかった愛犬もご飯を催促するようになり、ご飯の時間を楽しんでいます。
ボクは手作りご飯に変えてもらってから残さず食べるようになったよ!
手作りご飯は保存料や酸化防止剤などの添加物を使わずに作ることができるので安心です。
また旬の食材を使うことで、新鮮で栄養価が高いご飯を愛犬に食べさせることができます。
自分で選んだ食材を使うので、ご飯の内容が明確になり、安心して与えることができますね。
手作りご飯は水分量を多く含みます。
普段水を飲みたがらない犬も、食事と一緒に水分を摂取することができます。
水分をしっかり摂ることで、老廃物の排出をスムーズにし、体の中から健康になれるのです。
食物アレルギーは食材に含まれるたんぱく質、食品添加物、酸化した油などに過敏に反応することで痒みや脱毛、下痢、嘔吐などの症状が出ます。
手作りご飯はアレルギーを誘発する食べ物を避けながら作ってあげることができます。
ボクもアレルギーがあるよ!手作りご飯でかゆみがマシになった!
手作りご飯はその日の愛犬の体調や好みに合わせて作ることができます。
愛犬の胃腸が弱っている時は消化に良いものを、体重が気になるようであればカロリーを抑えたレシピにすることも可能です。
またシニア犬や病気で食欲が低下した犬には食べやすく、少ない量でもしっかり栄養が摂れるように調節することができます。
犬に手作りご飯を与える際の注意点
犬にとってメリットが多い手作りご飯ですが、愛犬に与える際にはいくつかの注意点があるので紹介します。
- 犬が食べられない食材に注意する
- 栄養バランスを意識する
- 愛犬の体調の変化に注意する
人間にとっては無害で健康に良いとされている食材の中には、犬に与えてはいけない食材があります。
手作りご飯を作る際に混入してしまわないように、以下の食材を覚えておきましょう。
玉ねぎ、長ネギなどのネギ類のほか、ニラやらっきょうには赤血球を破壊する成分が含まれています。
犬が食べると溶血性貧血(ネギ中毒)を引き起こし、呼吸困難や嘔吐、尿に血が混じるなどの症状がみられます。
命に関わる可能性があるので注意が必要です。
チョコレートの原材料であるカカオには「テオブロミン」という犬が分解できない成分が含まれています。
下痢や嘔吐だけでなく、重篤化すると急性心不全に陥ることもあるので絶対与えないようにしましょう。
ブドウやブドウの皮、レーズンを食べると「ブドウ中毒」を引き起こします。
急性腎不全や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が起こるため、絶対に与えないようにしましょう。
栄養価が高い食材ですが、アボカドには犬の体に有害な「ペルシン」という殺菌作用のある成分が含まれています。
ペルシンを摂取すると下痢や嘔吐、呼吸困難やけいれんなどの症状がみられます。
また高脂肪&高カロリー食材ため、過剰に摂取すると肥満や糖尿病の原因になるだけでなく、急性膵炎を起こすことがあり注意が必要です。
人間用に加工されたハムやソーセージなどの加工食品は塩分や脂質が多く、添加物も含まれているため犬には与えない方がいいでしょう。
鶏の骨は先がとがった形に割れやすいため、口や食道、胃、腸などの粘膜を傷つける可能性があります。(魚の骨も先端がとがっているため同様です。)
鶏の骨を愛犬に食べさせたい場合は圧力鍋で1〜2時間、骨までホロホロに加熱したものや、骨をパウダー状にして安全に与えるようにしましょう。
犬はアルコールを分解することができないため、少量摂取しただけでもフラフラしたり、嘔吐などの中毒症状を引き起こします。
調味料にアルコールをが含まれていることがあるため、内容表示を必ずチェックしましょう。
ガムに含まれているキシリトールは犬が食べると低血糖を引き起こし、嘔吐や下痢、脱力感やけいれんなどの症状を引き起こすため注意が必要です。
- じゃがいもの芽
- トマトのヘタ
- アーモンド
- 香辛料
- カフェイン
- 生のいか・たこ・かに・えび
- 生卵の卵白
- ぎんなん
などがあります。
愛犬に手作りご飯を作るときは、犬が食べても大丈夫な食材かどうか必ず確認してから取り入れるようにしましょう。
犬の手作りごはんにおいて一番悩むのが、栄養バランスではないでしょうか?
手作りご飯を作るときに気をつけたいのが、動物性タンパク質、野菜類、炭水化物のバランスです。
そこでまずは基本的な栄養バランスの比率をみておきましょう。
たんぱく質:野菜:炭水化物=1:1:1
初めはこの割合を基本にして作り、愛犬の年齢や体形、健康状態に合わせて調節するようにしましょう。
ただし、毎日同じような食事を与えるのは栄養バランスが偏り、体調を崩す原因になります。様々な食材を取り入れられるように工夫しましょう。
また、手作り食の栄養バランスの取り方として、「一食にすべての栄養素を詰め込まなければいけない」と思っている方も多いと思います。
しかし、人間の食事でも毎食栄養バランスが完璧に整った食事をされている方は少ないのではないでしょうか?
犬も一食で必要な栄養素全てを摂取しようとすると、1回あたりの食事量が多くなり、食の細い犬は完食できません。
また、手作りご飯は、鉄分やカルシウムなどのミネラル分が不足しがちになります。
手作りご飯をつくるときは、一食あたりではなく1週間を通して、多種多様な食材から栄養を取り入れられるように献立を考えてあげましょう。
ドッグフードは新鮮な水と一緒に与えるだけで、犬の健康を維持できるとされています。
しかし、手作りご飯は「自分が作ったご飯が愛犬の体質や健康状態に適しているのか」と不安になることがありますよね。
そんな時は
- 体重に変化はないか
- 良い便が出ているか
- 毛づやや毛並みに変化はないか
など、愛犬の体調を定期的にチェックしてあげましょう。
犬の理想体型は
- 過剰な脂肪の沈着なしに肋骨が触れる
- 上から見て肋骨の後ろに腰のくびれがみられる
- 横から見て腹部の吊り上りが見られる
とされています。手作りごはんを与え続けてみたところ、肋骨や背骨に触れないほど肉がついてしまったり、上から見てくびれが確認できないような体型になったりしていたら、肥満体型に近づいていると考えられます。運動量を増やすか、食事を減らすことも考えましょう。
「良い便」というのは切れの良いバナナ型の便のことをいいます。このような便が出ている時は食事の量は適正です。
しかし、固く丸い便は食事の不足、水っぽい、ゆるい便の時は食事が多すぎる目安になります。
便の回数は成犬で1日1~2回です。(回数と量は食事や食材の種類によって変わります。)
犬の毛ヅヤや毛並みの良し悪しには、栄養状態が大きく影響しています。
犬の皮膚や被毛がかさついていたり、べたべたしている時は食材が偏ったりして栄養バランスが崩れていないかは確認してあげましょう。
毛ヅヤや毛並みを良くするには、良質な動物性タンパク質やリノール酸やオメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸を与えましょう。
手作りご飯に自信がないときにおすすめのご飯
手作りご飯を愛犬に与えたいけど、栄養バランスが心配で毎日の調理の継続なども自信もないという方は、まずドッグフードにトッピングするところから始めたり、手作りご飯を通販で購入するのも一つの方法です。
ここでは通販で購入できるおすすめの手作りご飯を紹介します。
ココグルメは人間も食べられる品質の食材をもとに調理されています。添加物や遺伝子組み換え作物といった気になる材料も含まれていません。
米国飼料検査官協会(AAFCO)の提唱する成分配合を満たしており、愛犬の健康に必要な栄養素を十分に含んでいます。
ペトコトフーズは、栄養学専門の獣医師がレシピ開発を行ったごはんで、犬に必要な栄養素をすべて含んでいるという特徴があります。
子犬から老犬までオールステージに対応しています。
また、フード診断によって、愛犬に合ったフードを提案してくれたり、購入後からLINEやメールで獣医師や栄養管理士に相談できるサービスもあります。
ME&MOMMY(ミーアンドマミー)は「人と犬が一緒に食べられるごはん」です。
常温保存が可能で温めるだけで簡単に手作りご飯を食べることができます。
国内の食品工場で製造されており、100%無添加。そして犬が食べられない食材は使っていないので安心して与えることができます。
犬に手作り食が良くないと言われる理由は、栄養バランスやカロリー計算が難しかったり、犬が食べてはいけない食材が混ざってしまうことなどがあります。
しかし手作りご飯は新鮮で栄養価も高く、無添加な食事を愛犬に与えることができます。
また愛犬の体調に合わせて作れるオーダーメイド食は手作りご飯の最大のメリットではないでしょうか。
私は愛犬がドッグフードを食べなくなったことをきっかけに、手作りご飯を始めました。
栄養バランスの勉強や毎日ご飯を作ることは大変ですが、愛犬が喜んで食べてくれる姿をみると、手作りご飯にチャレンジして良かったなと思います。
手作りご飯にチャレンジしてみたい方やすでにチャレンジされている方も無理なく続けられるように、作り置きや通販を活用してみてください。
最後に私が参考にしている手作りご飯の本紹介します。食事の量や食材について分かりやすく解説してあります。
レシピもたくさん載っているので参考にしてみてください。