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愛犬が「最近、トイレをよく失敗するようになった」とお困りの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今まではトイレで排泄ができていたのに、突然、部屋のあちこちにオシッコをするようになったときは、身体的な問題やストレスを抱えているのかもしれません。
今回は犬がトイレを失敗しまう理由や対処法について解説します。
犬がトイレを失敗するようになった原因とは?
せっかく覚えたはずのトイレを再び失敗するようになる…。飼い主さんにとっては「わざと?」それとも「体調が悪い?」など心配になりますよね。
いくら可愛い愛犬でも、部屋のあちこちにおしっこをされては片付けも大変だし、衛生的にもよくありません。
まずは、なぜ突然トイレを失敗するようになるのか、考えられる理由を解説します。
引っ越しや、ケージの移動、新しい家具の設置などで犬の生活環境が変わると、なじみのないニオイに不安を感じます。
そんな不安な気持ちから、わざと違う場所におしっこをすることもあります。
また留守番中は、飼い主さんが近くにいないという過度な不安から、あたりに自分の臭いをつけて落ち着こうと、あちこちで粗相をしてしまうことがあります。これは分離不安という精神的な病の可能性もあるので注意が必要です。
飼い主さんに子供が生まれたり、新しい子犬や子猫を迎えるなどで家族が増えたとき、やきもちや寂しさを感じる犬もいます。
飼い主さんに「自分だけを見て欲しい」と気を引くために、わざとトイレを失敗することもあります。
粗相をしたとき飼い主さんにじゃれついたり、嬉しそうにしっぽを振っている場合は「かまってちゃん」のサインかもしれません。
特にオス犬の場合、生後5ヶ月頃から縄張り意識が強くなります。
自分の存在を周囲にアピールするため、家のあちこちでおしっこをするというマーキング行動をしてしまうのです。
特にオスに多くみられる行動ですが、メスでも縄張り意識が強い場合や、発情期にはマーキングをするようです。
綺麗好きな性格の犬は、トイレが汚れていると我慢をしてしまい、トイレ以外の場所で粗相をすることがあります。
おしっこを我慢してしまうと、膀胱炎など様々な病気の原因になるので、トイレはきれいに保つようにしましょう。
犬もシニア期に入ると、認知機能の低下により、トイレの場所が分からなくなることがあります。
また、関節の痛みや筋力の低下により、立ち上がるのが億劫になるため、トイレに間に合わないことがあります。
この場合はトイレトレーニングで改善することが難しいので、オムツなどでサポートしてあげましょう。
成犬で突然トイレを失敗してしまうときに一番多い病気は膀胱炎です。
膀胱炎になると、頻尿により排泄のコントロールがしづらくなり、トイレを失敗してしまうことがあります。
また、あちこちで少量だけおしっこをしてしまう場合や、何度もトイレへ行くのにおしっこが出ていない場合は、膀胱炎をはじめとした様々な病気の可能性が考えられます。
少しでも様子がおかしいと感じたら、動物病院を受診しましょう。
犬がトイレを失敗したときの対処法
犬が突然トイレを失敗するようになるのには必ず原因があります。
飼い主さんは愛犬の様子をしっかり観察し、その原因に応じた対処方法を行いましょう。
まず、どのような場合でも排泄物のニオイが残らないようにしっかり、消臭することが大切です。
犬は自分の排泄物のニオイが残っていると、そこがトイレだと認識してしまうことがあります。
そのため、トイレ以外の場所で排泄してしまった場合は、しっかりと掃除をしておきましょう。
ただ拭き取るのではなく、消臭スプレーなどを使って、除菌や消臭まで徹底して行うようにしてくださいね。
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分離不安症やストレスが原因でトイレを失敗してしまう場合は、まず犬の不安を解消してあげることが大切です。
お留守番をさせるときには、サークルとクレートを併用する、飼い主さんのニオイが付いた服やタオルなどを置いておくなど、犬が安心して過ごせる居場所を作ってあげましょう。
また、散歩の時間を増やしたり、一緒に遊ぶなど、向きあう時間を作ることでストレスが解消され、トイレの失敗が減るケースがあります。
トイレの失敗が続くときは、以下のようにトイレの環境を見直すことも大切です。
- トイレのサイズを大きくする
- トイレの掃除をこまめにする
- トイレを囲う、落ち着いてできる場所にトイレを設置する
- トイレの近くにカーペットを敷かない
また、シニア犬の場合トイレ場所までたどりつけないようであれば近づけてあげましょう。
犬は、柔らかい場所を好んでトイレをする習性があります。トイレシーツの近くにカーペットや毛布などの布製品が置いてあったりするとトイレと間違えてしまうこともあります。
愛犬にとって心地よいトイレ環境を作ってあげることで、トイレの失敗がなくなることもあります。
家の中で自由に動ける範囲が広いと、自分の縄張りを主張するするためにマーキングする範囲も広くなってしまいます。
広めのサークルやペットゲートなどを使い、犬の行動範囲を狭くします。
すると、自然と行動範囲も狭まり、マーキングする箇所も減っていくことが多いようです。
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おくだけとおせんぼウォークスルー
犬がトイレを失敗したときにやってはいけないこと
犬がトイレを失敗したときに、ついやりがちな飼い主さんのNG行動を3つ紹介します。
飼い主さんの以下のような行動が、トイレの失敗をエスカレートさせてしまうこともあるので、絶対にやらないようにしましょう。
犬がトイレを失敗すると、飼い主さんもついイライラして叱ってしまいがちですが、トイレの失敗で叱ることはNG行為です。
飼い主さんとしては「おしっこを失敗した」ことを叱っているつもりでも、犬は「おしっこすること自体を叱られた」と感じています。
そのため、おしっこすること自体に恐怖を覚え、かえって失敗が増えたり、飼い主さんに隠れてするようになる犬もいます。
また、排尿をした場所に犬の鼻を押しつけるようなことも絶対にやってはいけません。
トイレに誘導し、正しい場所で排泄ができたら、そのタイミングでしっかり褒めてあげることが大切です。
愛犬がトイレを失敗したときに飼い主さんが「あーっ!」や「こらー!」など大きな声で反応すると「飼い主さんがかまってくれた!」と勘違いしてしまいます。
また、飼い主さんの反応を面白がって、わざと失敗することも。
犬がトイレを失敗したときは騒がず、知らん顔で静かに片付けましょう。
犬がよくトイレを失敗する箇所にトイレシートを敷いていませんか?
家具や床などあちこちにおしっこされると困るので、その場所にあらかじめトイレシートを敷き、おしっこがかからないように防いでいる方もいると思います。
しかしその方法では、「トイレシートが敷いてある場所ならどこでもおしっこをしてもよい」と勘違いしてしまう犬もいます。そのため、トイレシートの感触に似た毛布やカーペットにも間違ってしてしまうこともあるのです。
犬がトイレの場所をしっかり覚えるまでは、トイレの場所を1箇所にすることをおすすめします。
おわりに
犬も人間と同じように繊細な感情を持っている生き物です。
犬がトイレを失敗するようになるのには必ず原因があります。飼い主さんは愛犬をしっかり観察し、その原因に合った対処法を見つけてあげることが大切です。