【犬の給水器】ウォーターノズルは良くない?メリット・デメリットを解説!

犬 ウォーターノズル 良くない

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犬の給水器には、お皿タイプや自動で給水してくれるものなど様々なタイプがあります。

その中でもノズルタイプの給水器は、「犬に良くないのでは?」という声をよく耳にします。

その理由として

  • ちゃんと水を飲めているのか心配
  • 水が飲みにくそう
  • 水を飲んでいる時にむせる

と感じている飼い主さんが多いようです。

今回はそんな飼い主さんの疑問が解消されるように、ウォーターノズルが良くないと言われる理由やウォーターノズルのメリット・デメリットなどを紹介しようと思います。

「ウォーターノズルは良くない」と言われる理由

初めて犬をお迎えする時の必須アイテムである給水器。様々なタイプのものがありますが、ペットショップなどでよく見かけるのが下のようなウォーターノズルではないでしょうか。

マロ
マロ

あっ!これボクも使ったことある!

YUKI
YUKI

ノズルの先に入っているボールを舌で舐めると水が飲めるんだよね

ペットショップやホームセンターなどの給水器コーナーで必ずと言って良いほど、よく見かけるウォーターノズルですが、「犬にとって良くない」と言われています。

それはなぜなのでしょうか。理由をみていきましょう。

犬が十分な水を飲めていない

ウォーターノズルの給水器は一度に出る量が少ないため、犬が十分な量の水を飲むには他の給水器と比べて倍以上の時間がかかるといわれています。

そのため、途中で飲むのを諦めたりする犬もいるようで、十分に水を飲めていない可能性があります。

水を飲みにくそうにしている

そもそも犬は水を飲むのが下手な動物です。

それは水を飲むときの舌の使い方にあります。

犬の水の飲み方

犬は水を飲むとき、舌をひらがなの「し」のようにまげて、水をすくうように飲んでいます。

しかし、ウォーターノズルはノズルの先端にあるボールを舐めて水を飲むため、本来の舌の使い方と違った動きをします。

そのため、犬は飲みにくいと感じているかもしれません。

水を飲むときにむせてしまう

ウォーターノズルの取り付け位置が犬の顔より高い場合、犬は上を向いた状態で水を飲むことになります。

本来犬が水を飲みやすいとされる給水器の高さは胸のあたりといわれています。

犬のフードボールの高さ

犬は本来下を向いて水を飲むため、上を向いて飲む姿勢になるのウォーターノズルは、水が気管に入ってしまい、むせることがあるようです。

YUKI
YUKI

「犬にウォーターノズルが良くない」と言われる大きな理由は、犬が使いにくく、十分な水を飲めていない可能性があるからではないでしょうか。

ウォーターノズルを使うデメリット

前述のようにウォーターノズルでは犬が「使いにくい」「十分な水を飲めていない」ということから、さらに以下のようなデメリットがあると言われています。

ストレスの原因

喉が渇いているときにガブガブと飲みたいと思ってもウォーターノズルは一度に出る量が少ないので、犬がストレスを感じることがあるようです。

口内環境が悪化しやすい

犬が水を飲むことで水分補給ができるのと同時にうがい効果が期待できます。

ガブガブと水を飲むことで、口の中の食べかすを洗い流すことができ、歯周病予防にもなるのです。

しかし、少量の水しか出ないウォーターノズルではうがい効果が低く、口内環境が悪化しやすいといわれています。

関節に負担がかかる

ウォーターノズルの設置場所が愛犬の高さに合っていないと、首に負担がかかり、頚椎を痛める可能性があります。

関節に疾患のある犬は注意が必要です。

雑菌が繁殖しやすい

ウォーターノズルは構造上お手入れがしにくく、雑菌が繫殖しやすいといわれています。

また、飲み口から菌が入りやすいため、こまめに洗って清潔を保つようにしましょう。

ウォーターノズルを使うメリット

ここまではウォーターノズルのデメリットを紹介しましたが、以下のような場面ではウォーターノズルを使う方が便利な場合もあります。

ウォーターノズルのメリット・デメリット両方を知った上で、愛犬にとって良いものかどうか選んであげましょう。

水がこぼれにくい

床に置くタイプの給水器は、犬がいたずらで水をこぼしてしまったり、やんちゃな子犬はお皿に手足を入れてこぼれてしまったりすることがあると思います。

そうなると、お留守番のときは床が水で濡れてしまったり、最悪の場合、水分補給ができないことも。

その点、ウォーターノズルは水がこぼれにくく作られているため、お留守番の際には安心です。

ホコリや毛が入りにくい

ウォーターノズルは水が空気に触れる面積が少ないため、ホコリや抜け毛が入りにくく、ある程度水を清潔に保つことができます。

犬の中には水の汚れや臭いなどを気にして、飲んでくれない子もいます。

ウォーターノズルはペットボトルから直接犬の口に入っていくので水の劣化を防ぎ、長時間のお留守番や綺麗好きな犬には役立ちます。

エリザベスカラーを装着しても飲める

手術や怪我をしたときにエリザベスカラーをを付けなければならないことがあります。

その際、エリザベスカラーを装着したままだと器タイプの給水器では水が飲みにくいのです。

そんなときは、ウォーターノズルの方が飲みやすいでしょう。

外出時はクレートに取り付けられる

車や電車、飛行機など公共交通機関を使ってお出かけするときは、愛犬をクレートなどに入れる必要があります。

ウォーターノズルの種類によってはクレートに取り付けられるタイプがあり、飼い主さんがそばにいなくても、自分で水分補給ができるので便利です。

また振動で水がこぼれる心配がないので、外出時には安心です。

ウォーターノズルを使ってみた感想

我が家でも愛犬をお迎えしたときに購入したのがこのウォーターノズルでした。

店員さんからもすすめられたし、使い慣れたものがいいだろうと思い、お迎え当初はウォーターノズルのみでお水を飲んでいました。

しかし、1週間ほどたった頃、運動した後でもないのに愛犬が「ハアハア」と舌を出していたのです。

お水を飲んでいないのかと不安になり、慌てて小皿にお水を入れて飲ませてみると、ガブガブと勢いよく飲み干してしまいました。

YUKI
YUKI

ウォーターノズルだけではしっかり水分補給ができていないのかも…

こんなことがあり、わが家ではウォーターノズルを単体では使わずお皿タイプの給水器と併用することにしました。

ウォーターノズルのメリット・デメリットを理解し、長時間のお留守番やお出かけにはウォーターノズルを使用し、普段はお皿タイプを使っています。

大切なのは様々な種類の給水器のメリット・デメリットを知り、愛犬に合ったものを選ぶことだと思います。

犬の給水器を選ぶポイント

愛犬にはいつでもたっぷりと水分補給ができるよう飲みやすい給水器を用意してあげたいですね。

ここでは愛犬に適した給水器を見つけられるように、給水器を選ぶポイントを紹介します。

犬の体に合った給水器を選ぶ

出典元:楽天市場

犬の体の大きさによって一日に必要な水分量が違います。小型犬用のコンパクトな水入れでは大型犬には水が不足してしまいます。

犬が飲む水の量に合ったサイズの給水器を選んであげましょう。

深さのあるものを選ぶ

出典元:楽天市場

犬は水を舌の裏ですくい上げるように飲んでいるので、特にマズルの長い犬は、舌が器の底に当たらずに飲める深さのあるものを選ぶようにしましょう。

反対に、マズルが短い犬の場合は深すぎると、水に鼻が浸かってしまい飲みにくくなるので、広く浅いお皿を選んであげてください。

出典元:楽天市場

犬が飲みやすい給水器を選ぶ

出典元:楽天市場

飲みやすさを重視する場合は、高さが自由に調節できる受け皿タイプがおすすめです。

ケージにも簡単に簡単に取付けることができ、犬が楽な姿勢で水を飲むことができます。ノズルタイプでは水を飲みたがらない犬におすすめです。

特に老犬の場合は首に負担がかからない姿勢で飲めるように調節してあげてください。

安定感のある給水器を選ぶ

出典元:楽天市場

給水器は少しの衝撃でもこぼれたり、ずれたりしない安定感のあるものがおすすめです。

特に陶器製のものはある程度の重さがあり、犬が容器を加えてひっくり返してしまう心配も少ないでしょう。

長時間のお留守番には自動給水器を選ぶ

出典元:楽天市場

長時間のお留守番や多頭飼いには自動給水器がおすすめです。

循環式は、愛犬の毛や食べ残しなどのごみをフィルターで取り除き、水をろ過する仕組みで、いつでもきれいな水を飲ませてあげられます。

音に敏感な犬は運転音を怖がって飲まない場合があるので、静音設計の商品がおすすめです。

ただし、フィルター交換などのお手入れが必要だったり、電気代など維持コストがかかります。

おわりに

今回はウォーターノズルは犬に良くないと言われる理由やウォーターノズルを使うメリット・デメリットなどをお話ししました。

ウォーターノズルは犬の水の飲み方を知ると、満足に飲めていない可能性があり、単体での使用は控えた方がいいのかもしれません。

しかし、状況によっては便利な場合もあります。メリット・デメリットを知った上でお皿タイプと併用したり、シーンによって使い分けをしてあげるとよいのではないでしょうか。