犬の手作りご飯の量を簡単計算

犬の手作りご飯の量を簡単計算

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

手作りご飯をはじめるときのお悩み事に「1日のカロリーはどのくらい必要なの?」「栄養バランスは足りてるの?」「ご飯の量はどのくらい?」など考えることが沢山ありますよね。

手作りご飯レシピの本やインターネットサイトを検索してみても、レシピのカロリーや栄養バランス、ご飯の適正量など愛犬に合ったものに辿り着くまで苦労します。

この記事では、愛犬の理想体重を考え1日に必要なカロリーやご飯の量を計算しながら、愛犬に合った手作りご飯の量や栄養の配分の仕方など求めることができます。

手作りご飯で健康を維持するために気を付けたいこと

このあと計算フォームを使って愛犬の「理想体重、1日の必要カロリー、ご飯の目安量」を求めていきます。

計算の中では、適正な摂取量を出すために以下の2つを評価していきます。

  • 愛犬の体型を評価して理想体重を知ること
  • ライフスタイルなどの係数を考慮して必要カロリーを求めること

それぞれの目的や計算方法を確認して計算していきましょう。

説明をスキップして計算フォームへ

愛犬の体型をチェックして理想体型を知る

犬の体型を知る目安としてボディーコンディションスコア(BCS)という評価方法があります。

犬の体を見たり触ったりして体型をボディーコンディションスコアの5段階で評価すると、愛犬の体型が「痩せ」「理想的」「肥満」のどれに該当するかを知ることができます。

ボディーコンディションスコアとは

犬の脂肪の付き具合を5段階で評価する指標のこと。

5段階のうちBCS3が理想的な体系(基準)です。

数字が少ないと痩せている状態で、数字が大きくなると肥満となり太りすぎを表します。

ボディーコンディションスコアの確認の仕方は、以下の3つのポイントを確認して愛犬のボディーコンディションスコアの評価をします。

BCSのチェックポイント
  • 上から見た時の体型
  • 横から見た時の前足から後ろ足に向かうライン
  • 皮下脂肪の感触

犬のボディーコンディションスコア(BCS)と体型

横スクロールでBCS5段階をチェック>>

BCS1痩せ
BCS2やや痩せ
BCS3理想的
BCS4やや肥満
BCS5肥満

次に愛犬のボディーコンディションスコアの評価から理想体重を求めていきます。

理想体重は以下の指標を用いて計算します。

BCS理想体重(%)
1<85
286-94
395-106
4107-122
5123-146
BCSと理想体重の評価(犬と猫)

例えば、体重5kgのトイプードルをBCS=1と評価した場合、体重を理想体重(%)の割合で割ることで目標体重に合わせるための基準(理想体重)が求められます。 

  • 5÷0.85=5.88kg

体重5kgの痩せ気味な子であれば体重を多く設定することで理想的な体型へと近づけることができます。

成長段階に合った必要カロリーを知る

犬は成長段階によって必要とするカロリーが違うので、成長段階に合わせた必要カロリーを知ることが大切です。

必要カロリーの計算には、安静時エネルギー量(RER)に活動係数をかけることで1日のエネルギー要求量(DER)を求めます。

安静時エネルギー量(RER)の計算方法

まず、必要カロリーを計算するには安静時エネルギー量(RER)を計算していきます。

安静時エネルギー量(RER)とは、動かなくても1日に使うカロリーのこと。

安静時エネルギー量(RER)

RER=70 ✕ 体重0.75

電卓で計算する場合はこのようにできます。

  1. 体重(kg)を3乗する:体重×体重×体重
  2. √(ルート)を2回押す
  3. 70をかける

活動係数とは

活動係数は成長段階に合うように調整するための数字で次のようなもの。

成長段階活動係数
子犬:生後4ヶ月未満3
子犬:生後4~9ヶ月2.5
子犬:生後10~12ヶ月2
成犬:避妊、去勢してない1.8
成犬:避妊、去勢している1.6
成犬:肥満傾向1.4
成犬:妊娠1~4週目2
成犬:妊娠5~6週目2.5
成犬:妊娠7~8週目3
成犬:授乳期6
シニア犬:避妊/去勢していない1.4
シニア犬:避妊/去勢済1.2

安静時エネルギー量(RER)と活動係数が分かれば、1日当たりのエネルギー要求量(DER)の計算式を使って必要カロリーを求めることができます。

1日のエネルギー要求量

DER=RER× 活動係数

例えば、体重5kg/成犬のトイプードル/避妊・去勢なしの場合

RERの計算
5×5×5=125
√√125=3.34370152
3.34370152×70=234.059106

DERの計算
243.059106×1.8=421.306391

このように計算でき、1日の必要エネルギー要求量は421kcalとなります。

手作りご飯の量と栄養バランスを知る

手作りご飯の与える量は、愛犬が食べきれる丁度いい量を目指していくのがベストです。

計算フォームで、ある程度のご飯の目安量が分かるので、愛犬の食欲をみながら調整していきましょう。

ご飯の目安量の計算方法

手作りご飯の目安量は、体重の2~3%と言われています。

ここでは手作りご飯で水分量も多めになると想定し、体重の5%を目安量として計算しています。

1日のご飯の目安量

ご飯の目安量(g)=理想体重(g)×0.05
注〉理想体重(kg)を(g)に換算してください

例)理想体重5kgのトイプードルのご飯の目安量

5000×0.05=250g

ご飯の目安量は1日250gとなり、1日2回食べる子なら1食分は125gを目安に様子を見ていきましょう。

犬の手作りご飯レシピの作り方/栄養の整え方を解説

栄養バランスとご飯の量

手作りご飯を作るときは必要カロリーがとれるように栄養バランスを考え食材を選びますが、栄養バランスを考えすぎるとご飯の量が多くなる傾向があります。

必要カロリーを摂らないといけないからといって、無理に多い量を与えると胃への負担もかかります。

愛犬のベストなご飯の量を見極めて、必要カロリーと栄養バランスを調整していく必要があります。

大変な作業ですが、愛情をもって手作りされる飼い主さんの想いが愛犬の健康へと繋がるように、正しい知識をつけていきましょう。

この後、計算フォームで必要カロリーとご飯の目安量が計算できれば、栄養バランスの摂れる献立の立て方も紹介していきます。

理想体重、1日の必要カロリー、ご飯の目安量を計算

それでは「理想体重、1日の必要カロリー、ご飯の目安量」を計算していきます。

愛犬の体重、ボディーコンディションスコア、活動係数を入力して「計算する」ボタンを押してください。







*理想体重はBCSと理想体重の評価の中央値に設定

理想体重に近づくよう求められた値ですので、定期的に体重測定をして理想体重や必要カロリーを計算しましょう。

トッピングとして手作りご飯を与える時の目安量

ドッグフードにトッピングする時は、愛犬が1日に必要な総カロリーの10〜20%程度が好ましいです。

トッピングする量に決まりはありませんが、ドッグフードから手作りご飯に切り替えるときは少量を与えアレルギー反応やお腹の具合など確かめたうえで徐々に手作りご飯に慣れさせてあげましょう。

ドッグフードは犬に必要な栄養が全て含まれている総合栄養食です。

ドッグフードの量を極端に減らすと栄養バランスが崩れる可能性があるので、手作りご飯に切り替える場合は栄養バランスに気を付けましょう。

栄養バランスが整う手作りご飯の作り方

愛犬の1日のカロリー・ご飯の目安量が分かれば、栄養バランスのとれる食材の配分を考えていきます。

犬の手作りご飯の献立を考えるとき、食材の割合を表すとこのようになります。

タンパク質:炭水化物&脂質:ビタミン&ミネラル=1:1:1

愛犬の年齢や体型や健康状態によって変化しますが、基本はこのような割合です。

手作りご飯を作るとき注意したいのが、犬の体内で十分に栄養素が合成できずに必ずご飯から摂取しなければいけない必須栄養素があることです。

必須栄養素はタンパク質に含まれる「必須アミノ酸」や脂肪に含まれる「必須脂肪酸」、骨や歯など体の器官や組織の構成要素である「必須ミネラル」があります。

献立は、これら必須栄養素を含めた内容を目指さなければ、愛犬の健康を維持することはできません。

これら必須栄養素の必要量や摂取しやすい食材や分量の計算など、栄養バランスの摂れる手作りご飯の作り方を詳しく解説しているので読んでみてください。

犬の手作りご飯レシピの作り方/栄養の整え方を解説

手作りご飯をトッピングとして始めてみる

いざ、手作りご飯を始めてみて気が付かされるのが、栄養バランスの管理の難しさです。

毎日のご飯をすべて手作りするには、栄養の偏りがないようにしなくてはいけません。

だからと言って、気にしすぎるのも神経質になってしまいます。

手始めに手作りご飯をトッピングとしてあげてみて、ドックフードと一緒に食べてくれるようであれば栄養面の心配が和らぎます。

ドックフード:手作りご飯=3:1くらいの割合から始めてみてはいかがでしょう。

通販ではお試し価格でお得に購入できる手作りご飯もあります。獣医師監修で安心安全なので一度お試してみてはいかがでしょう。

CoCo Gourmet(ココグルメ)

ココグルメは人間も食べられる品質の食材をもとに調理されています。添加物や遺伝子組み換え作物といった気になる材料も含まれていません。

米国飼料検査官協会(AAFCO)の提唱する成分配合を満たしており、愛犬の健康に必要な栄養素を十分に含んでいます。

PETOKOTOFOODS(ペトコトフーズ)

ペトコトフーズは、栄養学専門の獣医師がレシピ開発を行ったごはんで、犬に必要な栄養素をすべて含んでいるという特徴があります。

子犬から老犬までオールステージに対応しています。

また、フード診断によって、愛犬に合ったフードを提案してくれたり、購入後からLINEやメールで獣医師や栄養管理士に相談できるサービスもあります。

最後に

愛犬の手作りご飯は栄養管理がとても大変ですが、愛犬が元気でいてくれることは幸せなことですよね。

犬の栄養についての知識も学びつつ、健康を維持できるように手作りご飯を頑張っていきましょう。